大浦湾の環境と基地についてのお話

所要時間:30分から1時間

受け入れ人数:10名~(90人を超える場合は2グループに分かれます)

料金:資料代として一人550円

 

日本にある米軍専用施設の70%が沖縄に集中しています。

太平洋戦争で日本で唯一地上戦となり、住民の4人に1人が犠牲となった沖縄戦と、その後の27年間の米軍統治下時代を経てもなお、沖縄に米軍基地が集中し、日米の安全保障という名の下に日本は沖縄の人々に犠牲を強いています。

 

1995年9月に、米兵三人による12歳の少女がレイプされるという痛ましい事件が起きました。そして積もりに積もった基地による被害に対する県民の怒りが爆発し、同年10月に開かれた県民大会では8万5千人の人が集まり抗議しました。

そこで県民が求めたのは「軍隊のない、悲劇のない、平和な島を返してください」でした。

それに対して、1996年日米政府は非常に危険な宜野湾市の普天間基地を閉鎖する代わりに名護市辺野古崎を埋め立てて新しい基地を作ると発表。

軍隊の無い、悲劇の無い、平和な島を返して下さいという県民の願いは、普天間飛行場の辺野古への移設にすり替えられてします。

 

翌1997年、名護市では移設についての住民投票が行われ、移設反対の民意が過半数を占めました。

そこで民意が反映されていれば、よかったのですが、当時の比嘉鉄也市長は民意を無視して受け入れを表明し辞任。それから30年近くが経っています。

 

沖縄では普通に生活する中で基地のことを常に意識しなければなりません。

住民の民意は辺野古・大浦湾への基地建設に反対しています。それは名護市の住民投票でも、県民投票でも示された通りです。

 

じゅごんの里のある大浦湾の自然は、環境団体や市民グループまたは大学の研究者の調査によって世界遺産に値する生物多様性に富む素晴らしい海だということが年々明らかになってきました。

沖縄防衛局が基地建設のために行った環境影響調査では辺野古大浦湾周辺には5300種を超える生物が生息し、そのうち262種の絶滅危惧種が報告されています。

 

世界自然保護連合IUCNは過去三度、日本政府に対しジュゴンを守るよう勧告を出しています。

 

じゅごんの里ではこの素晴らしい大浦湾の自然を皆さんに知ってもらうことで、本当にここに基地を作ってしまってよいのか、考えるきっかけとなるようなお話をしています。みなさんとの対話を大切に。わかりやすく、私たちの自慢の自然環境と、私たち住民の思いをお話しします。